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氷の涯

夢野久作  この遺書を発表するなら、なるべく大正二十年後にしてくれたまえ。今から満十か年以上後のことだ。それでも迷惑のかかる人がいそうだったら、お願いだから発表を見合わせてくれたまえ。  僕は怖いのだ。現在背負わされている罪名の数々が、たまらなく恐ろしいのだ。万一、君が、僕...

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